県庁おもてなし課(著者:有川浩)という本を紹介します。この本は、高知県庁に生まれた新部署「おもてなし課」において掛水史貴という若手職員が奮闘する様を描いた物語です。おもてなし課といっても、名前だけが斬新で、やる事は今までの「お役所仕事」から抜け出せていませんでした。そこで今までより
いっそう独創性を持つ企画を立案したのです。その企画は、「観光特使」という物でした。それは県出身の有名人を「観光特使」に任命して、県の魅力をPRしてもらうという物でした。そしてある有名人に「観光特使」をお願いして、この物語は進んでいきます。その時登場するのが「観光特使」をお願いした関東在住の作家・吉門喬介、そして次に登場するのが、喬介の助言で探し出し、アルバイトからおもてなし課に入った明神多紀という女の子です。この二人はこの物語に置いて掛水を支える魅力のある人たちです。吉門喬介は掛水が成長するために必要な強さや感覚を、ビシビシ鍛えていきます。それに答えて掛水は、日々成長していくのです。
そしてその後で、吉門喬介の父である清遠和政という男性が登場します。そして高知を舞台に観光を発展させる為の企画を立ち上げ、掛水は日々奮闘するのですが、その内容とは?高知という場所が、どういう風なのか、旅行する感覚になれる第二章も大変面白い物語です。そして成長した掛水と多紀との恋愛の行方は?大変楽しい物語なので、この本をお勧めします。

 

 

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